さて現在でも絶えることのない若者の夢であるミュージシャンやアイドル。
芸能界や音楽業界の最近は昔とだいぶ状況がかわって参りました。
昔では音楽事務所に所属していると有望なグループから大々的に宣伝費が使われメディアへどんどん晒していき話題を集めていき徐々に知名度を集めていく方法が多数とられてきました。
現在でも基本的には同じですが長引く不況のせいでしょうか・・・
宣伝費をたくさん使ってくれる事務所のミュージシャンの数はどんどん減り、すずめの涙ほどの給料で生活をしながら活動していき、やがて業界を去っていくというパターンが多いようです。
しかし、最近のしあがってくるミュージシャンやアイドルは少々違った活動の仕方をして有名になっていく方がいるようです。
今の技術と暮らし方の変化
最近では当たり前のようにインターネットが使われ、そのツールとしてパソコンやスマートフォンなど誰でも使う日常品へと変わって参りました。
こうした技術の進歩のおかげで今までやってきたいわゆる宣伝広告費というものが大幅に圧縮できるようになったのです。
そして技術の向上と浸透により今では活動に使う音源ひとつ作るのに、技術的にはアマチュアとプロの差がかなり縮まってきたように思えます。
昔は100万200万なければ使えなかった機材に変わって20万円で買えるパソコン一台があれば済むような世の中へ変わってきたのです。
さらに、こうした技術の進歩と同時に、SNSやYouTubeと言った自分を発信できる場が、無料でいくらでも使用可能という環境がそこら中にありふれています。
ミュージシャンとYouTubeと聞いて、連想するものがありますね。
「歌ってみた。」です。
こうした動画は非常に多くの数が投稿されており、実際にここから声をかけられ、大手の制作サイドと個人の歌い手がマッチングするという場合も多いのです。
本来、実力がありながらも、圧倒的に厳しい世界で埋もれてしまっている人たちが、こうして大手から声をかけられる場合もありますし、あえてフリーで活動していくことも可能であるのです。
人気を博してイベントを行った場合に、そこで物販販売するアイテムは全て自主制作や自主出版です。
イベントの仕掛け、売り込む商品の用意など全て自分で用意してサービスを作り上げることが可能なのです。
そして資金面ではどうでしょうか?
最近では有望なアイディアを持つ者を支援するクラウドファンディングがごくごく普通に利用されるようになりました。
これはブロガーやユーチューバーと呼ばれる自己発信型のサービスと連携することで、より大きな活動を個人で行うことが可能になったということです。
工夫をすれば何かしらの手段は得られるのが今の世の中なのです。
そして日本でもようやくミニマリストと呼ばれる生き方が認知されるようになりました。
要するに今まで贅沢品であったような車や家は必要ない。
そして必要のない人間付き合いは躊躇なく切り捨てていく。
そんな生き方と相まってこれまでではとても食べていくことの出来なかった2流3流のミュージシャンやアイドルたちでもなんとか生活することが出来るようになったのです。
自分のやりたいことをして他は贅沢はしないという考え方が少しずつ浸透してきたのですね。
事務所に所属するミュージシャンやアイドルであればイベントが終われば事務所の偉い方へ挨拶に行かなくてはいけないでしょうし付き合いでの食事などあるでしょう。
しかしフリーランスとして仕事が出来てしまえば最低限の付き合いで済ませることが出来るのです。
もちろん、これは誰かが振り向いてくれるほどの音源やパフォーマンスを行えてこそ・・・ではあるのですが、可能性はどこにでも転がっていると言うことです。
3流ミュージシャン・アイドルと芸能事務所の今後
ミュージシャンやアイドルに限った場合、活動する場所が増えてきたことも生き延びられる理由の一つでしょう。
今では大手イベント会社が企画するようなイベントだけではなく、同じような境遇の仲間同士で企画するような小さな集まりの場がとても増えています。
それはなぜかというとSNSというツールの登場と浸透からでしょう。
SNSを使えばどこでも誰でもいつでも気軽に情報が交換することが出来ます。
そして今まででは考えられなかったようなことの一つとしては、SNSを上手く使うことによって簡単にしかも低コストで情報を発信することが出来るのです。
先程にもお話したようなプロとの差がほとんどないようなアマチュア同士で、タッグを組んで作品を作って知名度を上げていったなんて話もよく聞きます。
以上のように今は上手く技術や流行を利用して生きていく手段がある世の中なのです。
こうした風潮が広がっていくと、もしかしたら今後事務所と契約を結ぶことの方が減ってくる・・・なんていうこともあるかもしれません。
というか、もう目前に迫っていますね。
大手事務所などもやり方を変えていかねば、食っていけない時代へ突入します。
すでにCDの売り上げは低迷し、音源は違う形でユーザーの元へ届けられています。
さあ、あなたは何を選択しますか?
こちらも参照ください!(^^)