「アメリカに住む」というと、ものすごくあこがれを抱くような日本人は多いと思います。

しかし、私が始めてアメリカに住んだ経験はなかなか過酷な環境でした。

 

 

 
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私は日本の大学に進学せずに、アメリカの大学に行くことにしました。

本当はブリティッシュロック好きなので、イギリスに留学することも考えました。何を隠そう私が英語にそもそも興味を持ったのはビートルズがきっかけでした。その些細なきっけかが私にもたらしてくれた体験はとても重厚なものでしたので、今では非常に有り難く思っています。

その点に関しての記事はこちらをご覧下さい。

 

しかし、イギリスは天気が悪い日が多く、食べ物があまり美味しくないというようなことで、イギリスに近いアメリカであるニューヨークの大学に進学することにしたのです。

 

私が最初に行ったのはニューヨークのコロンビア大学でした。

到着したのは5月。サマーセッションから受けるために5月にニューヨーク入りしたのです。

滞在は大学のキャンパス内にある寮でした。ジョンソンホールと呼ばれるキャンパスの中でも最も古い建物の寮で、個室になっていて、6畳くらいの部屋に机と本棚、ベッドと洗面所がありました。トイレとシャワーは共同で使うようになっていて、食事は1階にあるカフェテリアで取ることにしていました。

私の部屋は9階だったのですが、寮は古くてエレベーターがとても遅くて、階段で上り下りをする方が早いくらいでした。

部屋の窓からはハーレムの街が見下ろせて、セントラルパークも見ることができました。コロンビア大学はアッパーウエストサイドと呼ばれるところにあるのです。ブロードウェイに面したところに正門があります。

5月6月はサマーセッションがあり、授業を受けていましたが、7月8月になると夏休みになって、カナダに旅行に行ったりしていました。

 

 

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しかし、私が住んでいたジョンソンホールという寮にはエアコンが付いていなかったのです。

私は日本でずっとエアコンが効いた部屋で夏を過ごしていたので、エアコンなしで夏を過ごすのは初めてのことでした。しかもニューヨークの夏は暑いです。平均気温は330℃~35℃で、40℃まで上がる日もあります。日本に比べて湿度が低いのがまだマシなのですが、それでもエアコン無しの部屋に容赦のない熱気が入り込みました。

窓に小さなエアコンを取り付けることも考えたのですが、寮が古くて、エアコンまで電気が供給されないということでした。そのため、よほどの理由がない限り、部屋にエアコンを取り付けることは禁止されていました。医師からこの生徒はエアコンがなければ生きていけない、というような診断書の提出が必要だったのです。

もはや逃げ場がないのです。

 

そんなこんなで、暑くて夜はなかなか寝付けなくて、ふと2階にあるスタディングルームにはエアコンが入っていることに気づいたのです。この部屋は勉強をするための部屋で、机が並んでいて、横にソファーがありました。

そこで、私は自分の枕を持って、そのスタディングルームに行ってソファーで眠ることにしたのです。寮は夏休みで、その部屋で勉強する人たちもいなくて、仮眠をとるにはちょうどいい感じでした。

 

アメリカの大学の寮では、男女が同じシャワールームとトイレを使うことになっていて、シャワールームは簡単なカーテンが付いているだけで男も女も同じシャワーを使うことになっていたのです。日本ではちょっと考えられないことですが、アメリカでは当たり前のこと。

 

部屋では料理などをしてはいけないことになっていましたが、カフェテリアの料理があまり美味しくないことや、やっぱりご飯が食べたいということで、チャイナタウンから小さな炊飯器を買ってきて、ご飯を炊いて食べていました。

電熱器を買って、小さなフライパンでチーズオムレツを作って、ケチャップをかけて食べていました。小さな冷蔵庫を譲ってもらって、そこに飲み物や食料品をストックしておいて、自室で料理をして食べていたのです。

 

夏は暑くて過ごしにくいということで、翌年の夏にはキャンパスで一番モダンな建物であるイーストキャンパスという寮に移りました。そこはシェアハウスになっていて、部屋にエアコンが付いていて、すごく過ごしやすくて快適な夏を過ごすことができたのです。イーストキャンパスで過ごした夏は快適で21階建てのビルの一番上から見えるセントラルパークはとても美しいものでした。

 

 

今ではもうアメリカに住んでいる期間が人生の半分を超えました。

しかし、このボロボロの寮暮らしが私とアメリカの全ての土台だと思うとなかなか感慨深いものがあります。こうした経験が少しずつ私を強くしてくれて今があるのだと実感します。

 
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