アニソンと言えばどんな印象を受けるでしょう?
おそらくアニメを見ない人にとってはアニメと聞いただけでも、ちょっと引いちゃう人もいるかと思いますが、それでアニソンに対する偏見も持ってしまうのは誠にもったいない現象なのです。
そのため、「一般的には知られていない上手すぎるアニソン歌手」と題してアニソン歌手を紹介したいと思います。
やなぎなぎ
やなぎなぎさんをご存知でしょうか?おそらく、アニメ関係に詳しくなかったとしても音楽業界を詳しくチェックしていたり、動画投稿などの「歌ってみた」とかをあさっている人には知られた名前かと思います。
アンテナを張りめぐらせているひとが一度聴いたら「お?誰だ、歌ってるの」と、名前を調べ始めるのは必至。
おそらく・・・ですがなぎさんの曲の中で、一般的に身近にある楽曲と言うのは、このCMに起用されたものではないかなと思います。
この「クロスロード」という曲を歌っているのがやなぎなぎさんです。
アルバム曲として収録されていますね。
このCMは歴史的大ヒット作品「君の名は。」をを手掛けたことで有名な新海誠監督が制作をしており、「クロスロード」の作曲も行ってます。
そして、アニメ好きの中では知らない人がいないくらいの声優である佐倉綾音さんと小野賢章さんが声を吹き込んだというかなり本気な作品。
CMの作品というのがもったいない感じがしますが、最近アニメーションでのCMというのは本当に増えましたよね。
なぎさんは、2006年、ウェブサイト「プレイヤーズ王国」にてアマチュアでの音楽活動を開始して、ガゼルという名義で「ニコニコ動画」にも動画を投稿していた人物です。
2008年まで投稿を続けるのですが、その間に目に留まったsupercellというクリエイター集団に目を付けられます。
アニメ「化物語」の主題歌「君の知らない物語」はカラオケなどでもめちゃくちゃ歌われる有名な楽曲です。
おそらく聞いたことがある人も多いのでは?
このヴォーカルを務めているのがやなぎなぎさんです。
これはなぎさんの声でなくてはここまで伝説にならなかったであろうと言われている作品です。
アニメ「化物語」のエンディングテーマとして起用されており、アニメを見た人は誰もが衝撃を受けたでしょう。
ラジオなどのリクエストでも何度もかかっており、どこかで耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
supercell名義で3枚のシングルを発表したのち、アルバムを1枚発表、そしてソロとして活動を行うようになりました。
2012年2月29日、TVアニメ「あの夏で待ってる」EDテーマ「ビードロ模様」でメジャーソロデビュー。
やなぎなぎ「ビードロ模様」
アニメ「あの夏で待ってる」は神田沙也加さんが好きだと公言している作品。
楽曲もかなりお気に入りだそうで、もともとsupercellに所属しているryoさんと言う方のファンだそうです。当然なぎさんのこともチェックしていたのでしょうね。
現在、ソロとして活動している中で発表したシングルは以下のようになっています。
リリース日 | タイトル | 最高位 | |
---|---|---|---|
1st | 2012年2月29日 | ビードロ模様 | 11位 |
2nd | 2012年6月6日 | Ambivalentidea | 23位 |
3rd | 2012年11月7日 | ラテラリティ | 20位 |
4th | 2013年1月30日 | Zoetrope | 13位 |
5th | 2013年4月17日 | ユキトキ | 17位 |
6th | 2013年11月20日 | アクアテラリウム | 22位 |
7th | 2014年2月19日 | 三つ葉の結びめ | 27位 |
8th | 2014年6月4日 | トコハナ | 12位 |
9th | 2014年12月24日 | Sweet Track | 68位 |
10th | 2015年3月18日 | トコハナ | 50位 |
11th | 2015年6月3日 | 春擬き | 8位 |
12th | 2015年12月9日 | オラリオン | 22位 |
13th | 2016年2月24日 | カザキリ | 30位 |
14th | 2016年8月31日 | 瞑目の彼方 | 46位 |
なぎさんは、ふとした日常やノスタルジックな風景、童話のような情景を描く音づくりを目指しているそうで、それはsupercellを卒業した後にすごく顕著になっているように思います。
業界内でもファンは多く、知っている人にとっては注目せざるを得ないアーティストだと思います。
朝の情報番組「スッキリ!」のテーマソングにも起用されるなど徐々に一般認知され始めている歌手と言えると思います。
Aimer(エメ)
Aimer(エメ)さん。ご存知でしょうか?
今でこそ徐々にではありますが知名度が上がっている歌手です。
ドラマなどのタイアップなども多数しているため、このアニソン歌手シリーズで紹介するのは、ちょっとどうかなと思ったのですが、「知ってほしい」という思いが強かったため記事を作成しました。
声と存在感。
是非少しでも楽曲を聴いて頂ければ幸いです。
2016年の夏には、映画「君の名は。」で全面的に音楽をプロデュースしたことでも有名になったRADWIMPSの野田洋次郎さんが提供した楽曲「蝶々結び」がリリースされています。
CMも頻繁に行われていましたので、聴いたことがある人は多いかもしれません。
Aimer 「蝶々結び」
この動画を見ただけで、Aimerの他の曲を聴いてみたくなったのではないでしょうか?
それだけに圧倒的に記憶に残るインパクトのある歌声。
近年はこういった歌い手が減少しているような印象を受けます。
Aimerの動画のコメントには「歌ってこういうものな気がする」、「こういう歌が少なくなっている」など、コアなファンたちの書き込みが多数あります。
続いて、現在放送中のアニメ「Fate/Stay Night」オープニング曲として起用されている「Brave Shine」をどうぞ。
Aimer 「Brave Shine」
これは私が最も好きな曲ですね。
アニメ「Fate/Stay Night」は非常に制作のクオリティが高い作品です。
そのオープニングの映像とAimerの歌声が重なっての動画は、ものすごいインパクトがありますよね。
今まで発表したシングルは
リリース日 | タイトル | 最高位 | |
---|---|---|---|
1st | 2011年9月7日 | 六等星の夜/悲しみはオーロラに/TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR | 28位 |
2nd | 2011年12月14日 | Re:pray/寂しくて眠れない夜は | 41位 |
3rd | 2011年12月14日 | 雪の降る街/冬のダイヤモンド | 72位 |
4th | 2012年8月15日 | あなたに出会わなければ ~夏雪冬花~/星屑ビーナス | 26位 |
5th | 2013年3月20日 | RE:I AM EP | 6位 |
6th | 2014年5月21日 | StarRingChild EP | 3位 |
7th | broKen NIGHT/holLow wORlD | StarRingChild EP | 9位 |
8th | 2015年6月3日 | Brave Shine | 4位 |
9th | 2016年5月11日 | ninelie EP | 9位 |
10th | 2016年7月6日 | insane dream / us | 13位 |
10th | 2016年8月17日 | 蝶々結び | 10位 |
Aimerはバンドを組んでいた父親の影響で育ち、アヴリル・ラヴィーンに憧れてギターに没頭したそうです。しかし15歳の頃、歌唱による酷使が原因で声帯を痛めたそうです。15歳にして酷使ってすごいですよね。汗
現在、沈黙療法により回復はしているのですが、声帯の傷は完治していないそうです。
その中で現在の歌唱法を確立させたそう。
完治してしまうと今の逆に今の声は出せなくなるので、現在の状態を保っています。
振幅ゆらぎと周波数ゆらぎが同時に発生しているという音響研究所の分析結果があり、非常に稀な声の持ち主だそうです。
まさに奇跡的な歌声を持ったシンガーと言えると思います。
著名人などにもファンが多く、西川貴教さんや藍井エイルさんなどからも高い評価を受けています。
また、桑田佳祐さんは自身のラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で、「あなたに出会わなければ ~夏雪冬花~」を2012年に発売された邦楽の中の5位にランクインさせていました。
この曲はアニメ「夏雪ランデブー」の主題歌になっています。
心地の良い歌声ですよね。
Lia
まずは聴け!!笑
冒頭から、なぜか涙がにじむような感覚に襲われます。
それほどまでに圧倒的なシンガー。
Liaさんは15歳で渡米しており、その際にゲームから発信した「AIR」という作品の主題歌「鳥の詩」のヴォーカリストとして抜擢されます。
「AIR」というのは、ゲーム界では有名なKeyという制作会社から発表され、今でも伝説的な作品として語り継がれています。
アニメや劇場公開なども行われています。
その「鳥の詩」を聴いていただきましょう。
ファンの間では国歌としても語り継がれており、神曲として高い評価を獲得しています。
歌ってみたら非常によくわかるのですが、めちゃくちゃ難しい曲です。
歌唱力に定評にある実力があるシンガーがたくさんいるアニソン業界ですが、声の透き通り方や、歌い方、音程のとり方などを含め、Liaさんしか歌えないと言われています。
Liaさんの歌声は科学的に分析すると、周波数と振幅の2つで1/fゆらぎを持っていると言われています。
1/fゆらぎというのは、人体に与える癒し効果などはまだ証明されていないのですが、MISIAさん、美空ひばりさん、宇多田ヒカルさんなどの名だたる歌手の方々も共通してある特徴であり、これらの歌い手の声に何かを感じる方も多いのではなでしょうか?
どおりで!と妙に納得してしまいます。笑
これだけのシンガーなのに、表に立つ機会は多くはなく、そこがまた個人的に好きなところです。笑
このようなシンガーが日本のあまり日の当たらないところで活躍を続けているというのは、何か日本の底力の凄さを実感します。
Yun*chi
ほとんど名前を知っている方はいないのかなあと思うのですが、事務所はASOBISYSTEM できゃりーぱみゅぱみゅさんと同じ事務所です。
きゃりーさんと言うと少しファンタスティックな、独創的なイメージを思い浮かべるかと思うのですが、Yun*chiも割とそんな雰囲気を漂わせる歌手です。
特徴は、声と胸。笑
まあ、胸はよしとして、その声は自身でも声優を目指したいと思うほど特徴的な声で、それがファンジックな曲調と相まっていい感じにマッチしています。
曲の提供者も知る人ぞ知る、kz(livetune)、U-SKE、岩田アッチュ(ex-NIRGILIS)、avecavecなど名だたる方々で、よくYun*chiの良さを理解している印象があり、曲調と声と存在感がマッチしすぎです。笑
まずは動画を見ていただきましょう。
「Wonderful Wonder World* 」
どうでしょうか?
何か幸せな気持ちになりませんか?笑
このシングルはNHKで放送されている「ログホライズン」というアニメのタイアップになっています。
このアニメはある日突然ゲームの世界に入ってしまい、その世界になじむのが大変であったり、その世界の中での抗争が勃発したり。
元の世界に戻るために画策したりと、けっこう重たいテーマを扱う部分もあるのですが、エンディングでYun*chiの曲が流れることによって、アニメの世界観全体を暖かく包み込んでいるようになり、ものすごく前向きな印象に変えてくれます。
自身もとてもアニメが好きだそうです。
そ今後声優としても活躍があれば、劇中歌を劇中のキャラのまま劇中で歌うなんて言うシーンも見られるかもしれません。
シングルの発表は以下のようになっております。
リリース日 | タイトル | 最高位 | |
---|---|---|---|
1st | 2013年11月13日 | Your song* | 71位 |
2nd | 2014年10月22日 | Wonderful Wonder World* | 57位 |
3rd/td> | 2015年7月15日 | Lucky Girl* | 72位 |
上記の動画では、シングルから紹介しましたが、一般的には以下の動画の曲のほうが知られているかもしれません。
小島瑠璃子さんが出演していた「Aya na ture」CMソングに起用された曲。
ここで、気になるのがYun*chiの名前にもあり、楽曲に必ずといってイイほどくっ付いているアスタリスク。
アスタリクは記号として「小さな星」という意味があるそうで、そこから自分が歌を歌っていく存在として、また目印として、これから輝いていけたらいいなという気持ちを込めてくっ付けているそうです。
そのため、彼女の象徴として使われることも多々あり、グッズもアスタリスクをモチーフにしたものが多いです。
Yun*chiは、最近ではちょくちょく名前を聞くようになってきましたが、上記のオリコンの順位を見てもらえばわかる通り、まだまだ世間に大きく名前の通った歌手ではありません。
しかし、その特徴的な声と存在感はそこでくすぶっていてはもったいない存在のように思います。
少しでもいいなと思った方は、是非周りの方に教えてあげてください!おそらく知っている人は稀有でしょう。笑
LiSA
まずは聴いて頂きましょう。
LiSA「Rising Hope」
ルックス、声、楽曲、パフォーマンス、どれをとってもJ-POPで売れている歌手とそん色ないほどのクオリティの高さを備えているように思います。
実際、週間オリコンチャートでもTOP10は常連になっており、最高位は3位を記録しています。
2014年、2015年と連続して武道館ライブを成功させ、着々とキャリアを積み重ねて行っています。
彼女のシングルをまとめてみると以下のようになります。
リリース日 | タイトル | 最高位 | |
---|---|---|---|
1st | 2011年11月23日 | oath sign | 5 位 |
2nd | 2012年8月8日 | crossing field | 5 位 |
3rd | 2013年4月3日 | best day,best way | 6位 |
4th | 2013年8月7日 | traumerei | 15位 |
5th | 2014年5月7日 | Rising Hope | 4位 |
6th | 2014年9月17日 | BRiGHT FLiGHT/L.Miranic | 8位 |
7th | 2014年12月10日 | シルシ | 3位 |
8th | 2015年5月27日 | Rally Go Round | 12位 |
9th | 2015年9月30日 | Empty MERMAiD | 10位 |
10th | 2016年8月24日 | Brave Freak Out | 9位 |
デビューからオリコンはTOP10は当たり前。
シングルにはほとんどアニメのタイアップがついているというエリートのような経歴ですが、実はかなり苦労してきた人。
地元が岐阜で、くすぶっている気持ちがあったのですが、上京することに決めてもなかなか芽がでず・・・。
やっとのことで拾い上げてくれた人物はスタジオキーというギャルゲ・エロゲを制作し、ものすごい人気を得ている会社のシナリオを手掛けている人。
ここで、「ギャルゲ??」と引く人がひるかもしれませんが、プレイして泣く人はいないと言われる「クラナド」や「リトルバスターズ」を制作した人物です。
作品の名前をどこかで聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
そんな泣きのシナリオを作っている人物が、ゲームとは関係ないオリジナルシナリオでアニメを制作することになりました。
そこで、ステージ上で学校の生徒の前でライブをする女の子が登場することになり、その女の子の「歌っている声」としてキャスティングされたのがLiSA。
アニメのタイトルは「Angel beats」。
これもまた、聞いたことがある方が多いかもしれません。
当時は、素人感が抜けず、しかし逆にその荒削り感がアニメのキャラとマッチしたのです。
そのため、当時はアニメでのバンド「Girls Dead Monster」としてライブなどの活動を行っていました。
ここが難しいところで、声優さんもたくさんCDデビューしているのですが、アニメに絡むと、「キャラソン」として処理されます。笑
そのため、めっちゃいい曲でも、アニメのキャラの名前としてCDがリリースされたりします。
そうやってアニメから疎い人の前には少しも目に触れない場所で埋もれていった楽曲がたくさんあります。笑
「Girls Dead Monster」の楽曲もすげえいいです!
ここからアニメのキャラ同様急成長を遂げ、今に至っています。
そういった土台があったからこそ個人LiSAとしての活動がスムーズに行なわれました。
「Angel beats」のアニメがやっているとき、「この歌は誰が歌ってるんだ!」と話題になっていましたから、逆にソロになった時にどのようにデビューするんだ・・・というのは、ものすごく注目されていました。
結果的に「Fate ZERO」というものすごいクオリティの高すぎるアニメの主題歌としてタイアップされた楽曲でデビューを飾りました。
そういった経緯があって、LiSAは経歴の割に年齢が高いかも。笑
1987年6月24日生まれです。
今では、そのはじけるような笑顔とファンサービス旺盛な精神、確かな歌唱力でアニソン業界になくてはなくてはならない存在に成長しました。
しかし、本人としてはアニメの業界で活躍する人材になるつもりはなかったため最初はかなり抵抗があったそうです。
そのため、一歌手として認められたいという欲望は人一倍強いのです。
なんとも複雑ないきさつですが、それにより世に知られるようになったのも事実。
しかし、結果的にめちゃくちゃいい楽曲ばっかり歌っています。
LiSA自身は作詞なども手掛けていて、曲にノル言葉のセンスがとてつもなくいいんですよね。
ロックの印象強いのですが、バラードもめちゃくちゃいいです。
LiSA「シルシ」
さて、いかがだったでしょうか?
気になった歌手がいた方は今すぐググるのだ!
今後も活躍が期待されるアーティストばかりです!
実力も素晴らしいし、パフォーマンスも、ファンを大切に思う気持ちも非常に素晴らしいです。
ちなみにLiSAに関しては他の記事でも書いていますので、よろしければ併せてどうぞ!