時々、土曜日の休みの午前中に私1人だけになる時があります。
妻は仕事に出かけて、子供もアルバイトや仕事でいないからです。
「昼には何を食べようかな?」
と考えるのですが、その時に浮かんでくるのが、チャーハンです。
徐ろに冷蔵庫の扉を開き、どんな物を具材にできるのか、見て作り始めます。
生卵と刻んだ菜っ葉、ソーセージと合わせて、チャーハンのでき上がり。
パラパラのチャーハンで自分なりに満足して食べるのですが、ここまでのレベルに辿り着くまでには、20年以上も掛かってしまいました。
昔からチャーハンが好きだった自分
決してグルメ通とは言えない私なのですが、チャーハンは子供の頃から大好きでした。
“焼き飯”と呼んでいた子供の頃は、母親が作るチャーハンが大好物のメニュー。
親からすれば、手の混んだ料理でもなく、すぐに作ることができることから、とても楽だったかもしれません。
そんなチャーハンを自分で作ろうと考えたのが、確か高校生の時だったと思います。
それまで料理をした経験と言うと、小学校高学年の時に家庭科で作ったサラダくらい。
母親にチャーハンの作り方を教わっても、パラパラとしたチャーハンを作ることは全く出来ませんでした。
パラパラ感のチャーハン
美味しいチャーハンと言うと、あのパラパラとした食感が最高です。
でも、その作り方というと簡単そうで、中々、難しい印象がありますよね。
毎日家庭の食事を作ってくれる奥さんでさえも、パラパラのチャーハンを作ることはありません。皆さんは、家庭でパラパラのチャーハン食べれるでしょうか?家庭で出てくるチャーハンが毎回パラパラだという人は非常に恵まれていると思います。
やはりパラパラのチャーハンはお店でしか味わうことが出来ないのか・・・そこで、中華飯店で出てくるチャーハンにしようと思うと、どんな作り方になるのか・・・作る前の試行錯誤が続いたのです。
ご飯は炊きたてよりも、冷蔵庫で冷やして、水分を抜いた物や、電気ジャーで、保温しっぱなしで硬くなった物を使う等のチャレンジもしてみたのです。
確かに、その時に作るチャーハンは、パラパラ感があって、美味しいのですが、わざわざそのためだけにご飯を冷やしておくことなんて、ナンセンスなことかもしれません。
ふと食べたくなった時に、今残っているご飯で、サクッと作ることができるのがチャーハンの良いところ。それでなければチャーハンと認める事は出来ません。そんなノウハウを探していたのです。
料理が得意な妻・娘・義母でさえも
料理を作るというと、妻や娘、そして、義母は、とても料理が上手なのです。
決してノロけているわけではありませんが、結婚して

「不味い!」
と思った料理は、手抜きで作った冷麺くらいと言う程、作った料理は味が良くて必ず完食するのが、我が家の食卓です。
元々、調理師免許を持つ程の義母から受け継いだ妻の料理の上手さは、娘も引き継いでいるのでしょう。親バカになってしまいますが、娘が作る料理も上手なのです。
しかし、そんな彼女らでさえも、あのチャーハンだけはパラパラ感がありません。
全く不思議な現象です。他の料理が上手いのですから、チャーハンだってパラパラしたモノが作れても良いはずです。
義母曰く「チャーハン作っても、ベチャっとしててダメなのよねぇ。」
妻と娘も同じです。「パラパラ感を出すには、家庭では無理よ。だって、中華屋さんみたいに火力の強いガスコンロじゃないと、美味しいチャーハンは作れないよ。」
冷静に考えると確かにその通りだったのです。
YouTubeで見つけたチャーハン映像
「一般家庭では、やっぱり無理なんだな。」と諦め掛けていました。
しかし、偶然にも、スマホでYouTubeを見ている時に”美味しいチャーハンの作り方”の動画を見つけたのです。
もちろん、チャーハンこだわりの私は、じっと目を凝らして動画を見ます。
動画を見終わった後、さっそく台所に立って、動画の通りに作って見たのですが、本当に理想とするパラパラ感のチャーハンができたのです。
もし自己採点するなら、100点満点であっても 120点を付けたくなるくらいのでき栄えでした。
しかし、動画で説明していた内容は特別なテクニックがあるわけでもなかったのです。
では、そのコツとは・・・。
中華飯店と比べて、家庭用のコンロは火力が弱いので、業務用コンロの強さをカバーするためには、じっくりと鍋を温めて熱を通すこと。
そして、油は少なめに浸して、鍋に馴染ませること。
ここまで準備ができたなら、溶き卵を鍋で炒めて、ご飯を混ぜてさらに炒める。
後は、具材も入れてさらに炒めます。
好みによって、塩・コショウ・醤油で味付けです。
作るのに、僅か10分足らずででき上がりました。
ポイントは、鍋に十分に熱を通すことでした。
たったそれだけのことだったのですが、この方法をマスターしてからは、炊きたてのご飯でもパラパラ感のチャーハンができ上がります。
恐らくは家族の中では、自分はトップレベルだと自負できる程です。
それからは、チャーハンの具材に合う物を探して、新たなチャレンジに向かおうとしています。
補足として、油をたっぷり使う方法もあります。
この方法もまたよく鍋に火を通して温めます。
そして油を投入。
よく鍋になじませた後、その油を捨てます。
2回目の油を投入し、卵を入れた後すぐにご飯を投入し、ご飯に卵を絡ませながら鍋を降ってよく炒めます。
あとは通常のチャーハンの作り方でオッケー。
この方法でもパラパラのチャーハンを作ることが出来ます。
是非、お試しあれ。