大学のセンター試験、英語が大きく変わろうとしています。

そんな時代変化の渦中にある「英語」ですが、私は30年間ずっと英語と付き合ってきました。

高校英語から、家庭教師まで様々な経験をしてきました。

その中で特に印象深かった中学生への家庭教師体験を紹介します。

 

 

 
スポンサーリンク
 

 

 

私は30年近く私立高校で英語を教えてきました。

しかし、「聞く」「話す」「読む」「書く」の全ての能力について、満遍なく教えることが出来るような「教育」はなかなか難しいです。

ましてや、私が教育者になった当初はそんな教育は全くもって確立されていませんでした。

 

基本的に高校の勉強は「大学入試」を目標にして行なわれます。

「大学入試」は黙々と問題を解いていくわけですから、聞いたり話したりというような場面はあり得ません。

そのため、どうしても「読解」が高校の授業の中心となります。

「和訳」をどのようにするのかが根本になるのです。

なぜなら、「大学入試」がそうだからです。

 

しかし、時代は少しずつですが変化してきているようで・・・2017年5月末に入試センターから発表された「センター英語の廃止」。

これは受験生にとっても、教育現場にとっても大きな問題となっています。

どうやら、大学入試に必要な英語習得の指標は「英語検定」に移行するとの話です。

TOEICも関係してくると言われていますが・・・TOEICの場合は合否が決定されるわけではないので明確な資格になるわけではありません。

やはり本陣の入試センターが考えていることですから、「英語検定の資格」が中心になってくると考えます。

 

TOEICと英語検定、どちらが対策しやすいかというと、英語検定の方が対策がしやすいため、受験生にとっても悪くない話ではあると思います。

 

 

 

話はかなりずれてしまったのですが・・・私の英語教育の経験をお話ししたいと思います。

昨年12月から3月まで、中学3年性の家庭教師をしたことがありました。

塾は学校教育以外の教育を受ける方法として最もポピュラーですが「集団教育」が基本であるため、塾に行ったからと言って内容が頭に入るわけではありません。

集団教育は周囲のレベルなども関係してきますので、お子さんの勉強方針を考える場合、個人指導を行なう塾や家庭教師という選択肢も視野に入れておくと良いですよ。

 

私が担当した生徒はものすごく英語が苦手・・・「b」「d」の区別がつかないようなレベル。

確かに気持ちは分からなくはありませんが、英語担当の私としてはちょっとガッカリするようなレベルでした。

これは普通に3ヶ月かけて英語の勉強をしても大きな効果は考えられないと判断しました。

そこで暗記科目である理科や社会などの動画をタブレットで見ながら勉強をして問題を解くようなやり方に変更しました。

英語担当なのに、社会の勉強を一緒にやったんです。笑

そして、英語はとにかく記述部分が多いので答案用紙を白紙にしないことだけを約束しました。

 

結論から言うとその性とは、近辺の私立高校は全て不合格だったのですが、奇跡的に公立の工業高校に合格する事ができ、今は野球部でキャッチャーをしているといいます。

これは教育者としては1つの成功体験だと考えています。

教育者としては高校生に対して行なってきた経験がほとんどを閉めますが、この家庭教師の経験を経て自分ではそれなりに中学生にも対応できるのではないかと考えるようになりました。

 

しかし、私がやってきたことは基本的には高校英語ですので、素朴な英語の質問に適切に回答できないことがたくさんありました。

その中の1つは「did」「was」の違いは何ですか?と言うものでした。

これには即答ができませんでした。

「did」の後ろには動詞の変化系はきません。

つまり「played」「swimming」などはあり得ないわけです。

ところが「was」が反対になります。

動詞の変化系が後ろにくるわけです。

つまり「washed」とか「watching」などです。

「was」の後には動詞の原型が来ることはないんですね。

これを高校英語のレベルで説明することは出来ます。

しかし「b」「d」の区別がわからない中学生にとっては、これらの動詞の変化系などはもうすでに宇宙的な問題となってしまいます。

だから私はこの生徒に対して「英語の勉強」を中心にすることはやめたんです。

 

 

スポンサーリンク



 

 

この生徒には、私の他にも数学の先生と国語の先生が家庭教師としてついていました。

数学の先生はどうだったのかはわかりませんが、国語の先生も理解の勉強を中心にするように移行したのではないかと思います。

 

本当に中学生に英語を教えるのは難度が高いです。

おそらく中学英文法で最も難しいと思われるのは、現在完了形ではないかと思います。

これは中学生の3年生の初めに習う文法事項なのですが、日本語の「過去」「現在」「未来」の他にも時制があるということなのです。

 

例えば日本語では「3日前に雨が降り始めた。」「そして今でも降っている。」と表現します。

しかし、英語では「It has been raining for 3 days.」という短い簡単な英文で表現することができるんです。

つまり「3日間」という「時間の幅」が大きなポイントなのです。

現在完了では、時間に幅が出て来ると、「have been」が存在するんですね。

これは本当に難しい表現だと思います。

 

 

さらにもっと難しい例を挙げてみます。

「We have been to Tokyo.」

「We have gone to Tokyo.」

この2つの文は非常に似ている表現なのですが、意味が全然違って来るんですね。

上の例文は「東京に行ったことがある。」という経験を意味します。

ところが下の例文は「東京に行ってしまったので今はここにはいない。」という結果を意味します。

つまりここにいるのかいないのかが重点になるんですね。

 

このようなことを高校受験の最後の3ヶ月で教えることなんて絶対に不可能だと思ったわけです。

そこで完全に「地理」「歴史」「公民」の勉強に切り替えることにしました。

先ほども書いたのですが絶対に白紙にしないことを約束しました。

そしてタブレットで一緒に映像授業をみながら勉強をして、そして特に地球温暖化現象のメカニズムについては、絶対に正確にかけるように何度も訓練しました。

 
スポンサーリンク
 

本当に中学生の英文法は難しいと思います。