iQOSとはフィリップモ-リス社が開発・販売している煙の出ない電子タバコです。
今このiQOSがとても人気でコンビニエンスストアなどに本体を買いに行っても長期間売り切れなんてこともあるヒット商品です。
最近ではオークションを覗くと大量に転売されているのもよく見かけます。
現在では他社のタバコメーカーも負けじと電子タバコの販売を行っています。
しかし何故これほどまでにも人気があるのでしょうか?
日本のタバコ事情と照らし合わせて考えていきたいと思います。
無害な気がするiQOS
最近では路上での歩きタバコが禁じられている地域が大変多いです。
さらに飲食店やオフィスなど昔はどこでも吸えたのに今では喫煙ルームが用意されるなど非常に愛煙家にとっては肩身の狭い状況になっております。
そのような状況の中、iQOSは煙が出ないことや臭いがつきにくいというキャッチコピーから発売され見事に消費者のニーズに合致しました。
利用者は幅広くサラリーマンから主婦からお年寄りまで年齢層は幅広いです。
しかし、ユーザーの話を聞くと意外と間違った解釈がされている場合が多く感じます。
それは煙が出ないから臭いが付かなくて無害で良いという意見です。
これまでの電子タバコは体に有害なものは摂取できないようになっていました。
完全に喫煙の模倣といった感じでしたね。
その点、iQOSはタールによる有害物質の影響は実に9割も減少するようですが、ニコチン自体は含まれており人体に対する有害物質の摂取に関しては「ある」と言えるのです。
ここが電子タバコとiQOS(加熱式タバコ)の大きな違いです。
臭いが少ないとのキャッチコピーもありますが、吸わない人からすればやはり特有の臭いがするものです。
ここまで見ると、どんな人がiQOSのユーザーなのか気になりますよね。
臭い軽減
それでは基本的にどのような方がヘビーユーザーとして存在するのでしょうか?
まず一つは「臭い」だけに焦点を当てたユーザーです。
よく聞くで話は基本的に営業活動をしているが最近はタバコが吸える場所が少ないのと同時にスーツに臭いが付きにくく人と会う前に吸っても大丈夫という意見でした。
また家族からタバコの臭いで煙たがられてiQOSを利用し始めとお話されている方もたくさんいらっしゃいました。
家族から禁煙をしなさいと言われながら隠れて吸うためにiQOSを使っているという意見も聞きます。
流行意識
次は日本人によくある「流行に乗り遅れたくない」という人たち。
無害信者
そして先程説明したような本気で無害だと勘違いして使っているユーザーの合計3つのタイプでほぼ構成されるでしょう。
無害であるのに、タバコを吸っている感じがすると言うことで、iQOSを禁煙するための通過点として利用する方も多いようです。
しかし、少々重ためのタバコを吸っていると、iQOSは物足りないように感じるようで、禁煙を意識してもiQOSではあまり満足できずまた普通のタバコへと戻っていく方は非常に多いようですね。
iQOSのメリットとデメリット
ここまでの話をまとめると、じゃあiQOSって何なの・・・って感じるかもしれませんが、慣れと長期的使用によってその恩恵を得ることが出来る人もいるのです。
ただ、そこに行き着くまでにはけっこう大変な道のりです。
どれだけ大変か・・・デメリットを紹介しましょう。
- 万を超す初期投資
- 吸うまでに少々の手間がかかる
- くわえタバコができない
- 満足できない場合がある
- 満足できない結果お金がかかる可能性がある
- 種類が少ない
- メンテナンスが必要
このあたりを全て乗り越えないといけません。
吸うまでの手間は、だいたい30秒ほどでしょうか。
手巻きのタバコを愛用している方ならば同等程度の手間かと思います。
メンテナンスは、定期的な灰皿の処理よりかは少々面倒です。
満足できない場合があったとしても、我慢してなれることが出来たときiQOSの最大の恩恵を手にします。
それが、有害物質の大きな軽減!
そして、臭いの軽減!
ほんと、iQOSのメリットはコレに尽きます。
有害物質の大幅カットによってどうなるか・・・。
喉が痛みやすい人は、著しく腫れにくくなります。
朝起きるのがしんどかった人は、より起きやすくなります。
ご飯が美味しく感じます。
エトセトラエトセトラ・・・。
ニコチンが含まれているため、タバコを吸っている感じはしますし、十分満足出来る人もたくさんいます。
そういった方は是非移行することをおすすめします。
ただ、本当に気をつけない限り、コスト面でより良くなると言うことはないです。
愛煙家のコスト軽減を目的に生み出されたものではないので、勘違いせずに利用することが大切です。
iQOSとタバコのこれから
以上のように面白いもので姿形を変えながらタバコは存在しております。
携帯電話の歴史では機能性を追及してだんだん小さくなっていったりデザイン性が変わっていきます。
そして飽きられてくるとまたどんどん大きくなったりして流行が回復していきます。
タバコはこれからまた価格引き上げになることでしょう。
携帯電話と同じで売れなくなってユーザーから飽きられた途端にまた別の機能性を持たせたりしながら、どう変化していくのでしょうか?
特に日本人という人種は新しい物好きで流行にすぐ乗りたがるものです。
タバコは価格の半分程度が税金となっております。
これは日本の財政危機を救う貴重な財源にもなっていることでしょう。
しかも依存性があり繰り返し収益が見込める商品ですのでこんな財政を救うかもしれないヒット商品を廃止するはずがありません。
値上げをして売れなくなればまた違う形でユーザーの心をくすぐってくることでしょう。
ですからこれからしっかりと本質を見極めながら商品をチョイスしていきたいものです。