これから、介護の資格を取得しようと考えている方は、まずは介護の資格はどのようなものはあるかを知っておきましょう。
介護資格制度も見直しがあり、資格の名称が変更になる場合も多々あります。
それらを理解することで、今自分が取得できそうな資格を知ることができます。
①介護職員初任者研修
まずはじめに、介護職員初任者研修という資格です。
おそらく、聞きなれない方もいらっしゃると思いますが、それもそのはず。
この介護職員初任者研修は旧ホームヘルパー2級だった資格だからです。
法律の改正によりこの資格名称になりました。
受験資格は介護のお仕事の経験はとわれず、どなたでも受けることができます。
介護の資格としては、介護の基礎・基本を学べる資格で、介護施設の求人では最低限、この介護職員初任者研修をもっている者という条件もあるほどです。
この介護職員初任者研修の履修時間は合計で130時間です。
受講するためには、介護の専門学校や、通信教育などでも受講することができます。
ただ受講料金が数万円になることも多く、まずはインターネットでの資料請求をして各専門学校や、通信教育の中で価格帯がお手頃な講座を選ぶと良いでしょう。
なかには、0円で介護職員初任者研修を受けることができる講座もあります。
②実務者研修
つぎに、実務者研修という資格があります。これは、さきほどの介護職員初任者研修よりもスキルアップした資格になります。
内容としては、介護の基礎知識と技術に加えて、以下のような知識やキャリアを身につけることができます。
- サービス提供責任者になれる
- たんの吸引や経管栄養の知識が学べる
サービス提供責任者とは、訪問介護事業所などで、ホームヘルパーの職員とケアマネージャーとの間に入り、訪問介護計画書を作成したり、ケアマネージャーとの連絡調整をするいわば、訪問介護における中間管理職になります。
このように実務者研修を取得すると、介護にかんしての実務レベルの知識と技能を身につけることができますので、ぜひ介護の資格に挑戦する際には取得しておいて損はないでしょう。
また受験資格も、とくに制限はなく介護職員初任者研修のように規定の講座の受講を終了すれば、取得することができます。
講座は、介護・医療系の専門学校、通信講座などで扱っており、まずは、介護職員初任者研修同様にインターネットを通して複数の資料請求をしてみましょう。
なお、受講時間については、無資格の状態で講座をうけると、約450時間の時間を要しますが、さきほどの介護職員初任者研修を取得してから受講すると、受講時間が320時間に減るということもありますので、受講の際は参考にしてみて下さい。
③介護福祉士
介護福祉士は、介護の資格の中では上級資格に位置するものです。
介護の資格として唯一の国家資格であり、介護福祉士をもっていると資格手当がついたりと様々な方面から優遇をうけることができます。
受験するためには、働きながら受ける場合と、専門学校や短大、大学などの養成機関をへて受講する場合の大きくわけて2パターンがあります。
働きながらでも取得できるところが最大のメリットでもあります。
これからお話しする内容は、働きながら介護福祉士を取得する流れについて説明します。
養成機関に入れる方はおそらく、介護福祉士を取得するルートについては困らないはずですので。
働きながら、介護福祉士を取得する場合は、介護の実務経験が3年とさきほど②でご紹介した実務者研修をうけている必要があります。
これが必須の条件です。
ですのでまずは、働きながら実務者研修をうけてください。
実務者研修をすでに受けたことがある方は、介護福祉士の国家試験を受講することができます。
ただ、独学で参考書等で学習するのも大変でしょうから、不安な方はやはり通信教育や、専門学校等の介護福祉士対応講座を受講されることをオススメいたします。
以上が、介護のお仕事をする上で必要な資格になります。
もちろん、無資格でも就職が可能な介護施設も存在はしていますが、今後は無資格での介護職の募集は徐々に減っていくという流れになるでしょう。
そのため、今のうちに介護の資格を取得しておくことをおすすめいたします。
介護の資格をお考えの方は、ぜひ参考にしてみて下さい。