昨今、日本では少子高齢化が非常に進み、抜本的な解決策も見つからない年金問題が課題として残っています。
そして高齢者の方の生活を経済面だけでなく物理的な生活面でも支える方々がいます。
日本では介護施設や老人ホーム、訪問介護など非常に多くのサポート方法があります。
日本では介護職と聞くと非常に辛い職業なんではないかというイメージが先行しています。
それは日々テレビのニュースで流れてくる嫌なニュースのせいでしょう。
しかしそのような状況でも最近需要が非常に高まっているのが訪問介護です。
その訪問介護についてお話したいと思います。
メディアによる洗脳
最近では訪問介護の需要が高まっています。
- 夫婦共働きが増えてきたからでしょうか?
- 入居させる費用が支払えなくなってきているせいでしょうか?
- 最近ではニュースが連日酷い報道がされていて、入居させるとどんな目に遭うのか不安だからでしょうか?
様々な理由によって訪問介護の需要が高まってきているそうです。
しかし、その需要に対してヘルパーさんが足りていないのです。
給料面では時給換算すると決して悪くないそうですが、件数をこなさないと給料が低くなってしまうことが理由の一つと考えられます。
そしてもう一つ。
連日賑わす介護職の辛さを連想させるニュースなども、原因の一つに挙げられます。
しかし訪問介護にいたっては、実は我々がテレビなどのメディアによって植え付けられたようなイメージでは決してないそうです。
介護というとお年寄りを起こして身体全体を洗ってあげたり、背負ってベッドに移してあげてご飯を食べさせる。
という肉体労働だと考える人が大半でしょう。
どうやら、最近では特に訪問介護ではなるべく自分で出来ることはやってもらうスタイルであることが多いようです。
そして一日を通して訪問介護の仕事の半分近くは家事代行だというのです。
この事実は意外と驚く方が多いのではないでしょうか?
たしかに冷静に考えれば頻繁にお風呂に入るわけでもありませんから納得出来ます。
ほとんどが掃除、洗濯、料理、買物などなど家庭生活の延長のようですね。
家事が苦手な方にとっては非常に辛い仕事かもしれません。
サービスが充実し過ぎているせいでしょうか?家事をする必要がないのかもしれませんが最近の方々は昔に比べれると家事をすることが減りました。
そのようなことから家事ばかりする訪問介護が辛いと感じるようになったのかもしれません。
訪問介護のこれから
これまでメディアによる洗脳や世間でのイメージとのギャップについてお話してきました。
イメージのギャップあるにせよおそらくヘルパー不足によって一人当たりの仕事以外の負担量が多いのが現状でしょう。
しかし、最近ではスマートフォンアプリを使った報告補助アプリによって数少ない人員でも効率的に稼動することが可能になってきています。
またSNS、クラウドソージングといった様々な技術を使って、働く側にとって条件の良い場所や時間に働くことが出来る世の中になってきました。
もしかしたら今後は料理が得意な人は訪問して料理だけをやり、掃除が得意な人は掃除だけをするといった訪問介護スタイルが確立されるかもしれません。
他業種ではありますが、家庭教師の業界では現にSNSとアプリを連携したようなシステムで、全国の登録された家庭教師とそれを必要とする生徒を時間や場所、教科などの条件に合った者同士をつなげるマッチング事業のようなものが実現しています。
介護のイメージを回復させ介護を仕事とする人を増やし同様なサービスが実現できればまた日本国内の状況も変わってくることでしょう。
しかし、現時点の日本では介護保険、年金、雇用問題などの問題は山積みです。
土台が整備されずに便利なツールや情報だけがどんどん進化していっております。
これからは土台もしっかり整備されもっと効率的になっていけば良いなと感じます。