「魔女の宅急便」は「となりのトトロ」と同じく敵役が一切登場しない作品ですね。

その中で一際悪のオーラがきらめくのがニシンの孫!

 

 

 
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ニシン孫のお婆ちゃんと一緒に、わざわざ手間のかかる薪の窯で必死に焼いたニシンとカボチャのパイを、キキ自身がびしょ濡れになるのも構わず服の下に隠してお届けしたのに・・

 

ニシン孫

「何かご用?」 (←笑顔がスッと消えるのが印象的)

キキ

「お届け物です。」

ニシン孫

「まあ、ズブ濡れじゃない。」

キキ

「でも、お料理は大丈夫です。」

ニシン孫

「だから、いらないって言ったのよ。(室内の誰かに向かって)お婆ちゃんからまたパイが届いたのー!」

キキ

「受け取りにサインをお願いします。」

ニシン孫

「(サインをしながら)私このパイ、嫌いなのよね。」

 

バタンとドアを閉める。

お婆ちゃんが心を込めて焼いたパイをズブ濡れになって必死に届けてくれた人を前にしてパイが嫌いと発言するなんて・・102分46秒の映画の中の多分20-30秒しか登場しないキャラクターにも関わらず、「魔女の宅急便のニシンの孫」と言えば、誰もがパッとあの女の子を思い浮かべるのではないでしょうか?

 

お婆ちゃんの思いやりの気持ちとキキの頑張りをみてきた視聴者は誰もが、

困り顔 女性

「この女の子、最っ悪!」

と思ったことでしょう。

 

ちなみにキキはこの宅配のせいで、トンボが招待してくれていたパーティに遅刻してしまい、雨で身体が冷えてしまったのか翌日から風邪を引いてしまうという・・もはや何もかもあのニシン孫のせいに思えてきます

 

 

でも、宮崎監駿督がこのシーンに込めた意味はというと、こういうことらしいです!

 

 

なるほど・・。

確かにニシン孫は宅急便屋さんに対して、荷物を受け取りサインをしてドアを閉める、というごく普通の対応をしただけ。

 

いや、でもやっぱり届けてくれた人を目の前に「このパイ嫌い」発言は違う気も・・。

でも、本家(?)クロネコヤマトでは再配達で時間指定をしておいてその時間帯にいない、とか、テレビを配達したら「テレビ設置して行って。」とか、代引き料金の立て替えを頼むとかいう非常識な顧客もいるらしいので可愛いものなのかも・・?

ニシン孫も、まさかキキが一生懸命このパイを作った本人だとは思わなかったでしょうしね。

 

その後、キキが土手でトンボとおしゃべりしている時、通りかかった車の助手席に座っていたニシン孫は、

ニシン孫

「あの子知ってる。宅急便やってる子よ。」

と発言します。

 

パーティの夜の出来事のせいで、このセリフですら、

困り顔 女性

「キキを見下して、やっぱ性格悪い!」

と、思ってしまいそうになります・・が、 あの日のことが特に悪気がないとすれば、この発言も特に意味はないのかもしれません。

特にキキに対してイジワルをしたり悪意を見せた訳ではないことは顧慮すべきことかもしれませんね☆

 

さらに、子供の頃に初めてこの作品を見てニシン孫に嫌悪感を覚えていた私は、本場イギリスのリアルなニシンのパイを見て、ニシン孫への評価が覆りました。
※ちょっと気持ち悪い画像ですので閲覧注意です。
→(https://matome.naver.jp/odai/2146106765062746801

 

このパイには素敵な名前がついています「Stargazy pie(星を見上げるパイ)」

 

確かに何かを見上げてはいますけども・・。

・・・いやいや、無理です。

地獄絵図ですか?

生き埋めにしか見えません(泣)

 

作中ではすごく可愛らしく描かれていましたが、あの魚の形のパイ皮部分を取り外したらこの魚が顔を出すのでしょうか・・!?

 

 

ちなみに、このパイの由来がこちら

海が荒れて漁に出ることができずにいたクリスマス前、ある漁村の村人達は飢餓状態に陥っていました。

しかし、このままでは餓死してしまう・・と、Tom Bawcockという青年は嵐の中漁に出た結果、彼は村人全員の空腹を満たすだけの魚を捕えることができました。

彼に感謝した村人は、「彼が捕ってきた魚がしっかりと入っていることが分かるよう」頭を突き出した状態のパイを作ったそうです。

 

これを見て私が疑問に思ったのは、

女性

「そもそも何故、お婆ちゃんは孫にニシンとカボチャのパイを送ったのか?」

という点です。

 

 

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喜んでもらえるプレゼントって難しいですよね。

ダイヤの指輪だって好きじゃない男性からもらったら気持ち悪いし、編み物が得意で素敵な手編みのマフラーやセーターも何だか重い感じがする上に趣味に合わない可能性は大きい。

お菓子作りが得意でも潔癖症の方は嫌がります。

手間と時間をかけた手作りだからといって誰もが感謝するとは限らないんですよね。

 

むしろ人によっては迷惑だったりします。

 

一生懸命作った、とかそういう過程は、相手が喜ぶか喜ばないかに全然関係ありません。

 

ニシン孫が、

ニシン孫

「いらない。」

と、事前連絡してるのにも関わらず、それでもなお送りつけるとは一体どういう神経なのでしょうか?

 

私はシイタケが大嫌いなのですが、母が姉の好物と間違えて、私の誕生日にシイタケたっぷりの鍋を作ってくれたことがあります・・。

誕生日なのに私だけ別メニューという・・嫌がらせか?

もし皆さんの誕生日に、嫌いなものがギッチリ詰まったパイをプレゼントされたら?

しかも毎年②ことあるごとに!

(ニシン孫が「また」と言っていましたしね・・。)

ニシン孫がうんざりして、うっかり(ただの宅配人である)キキの前であんな態度を取るのもちょっと頷けませんか?(笑)

 

そして、キキへのプレゼントは可愛いチョコレートケーキ!

ニシン孫もこっちの方が絶対喜びそうな気がしますけど・・!?

このお婆ちゃん、料理上手な女性っぽいですし、もっともっと色々な料理を作れそうで、何も得意料理はニシンとカボチャのパイだけではなさそうです。

 

ここで考えられることは、

  1. お婆ちゃんはあの生意気なニシン孫が大嫌いで、正真正銘嫌がらせでニシンとカボチャのパイを送り続けている。
  2. ニシン孫がパイが嫌いでも、息子夫婦or娘夫婦(ニシン孫の両親)が好きだから、みんなで食べれば良いだろうと思った。
  3. ニシン孫は実は思いやりがあり、お婆ちゃんの前ではニシンのパイを「おいしい」と言ってあげていた
  4. お婆ちゃんはボケの初期症状(いわゆるまだらボケの状態)が始まっていて、孫の「いらないから」と言われたことを忘れている。

 

後日、キキを再度呼び出し、キキ本人を目の前にして、

「これをキキと言う人に届けて欲しいの。」

って言うシーンがありますよね。

 

あれはまさにボケている証拠なのでは・・・!?

バーサ(お付きのお婆ちゃん)が老々介護している状態なのでは・・!?

いえいえ、多分、宅配便をしているキキに対してのお礼をおしゃれな言い回しで伝えただけだと思いますけどね(笑)

 

 

とにかく、私なりの結論としては、

「ニシン孫は悪い子ではない!」

ということです(笑)

 
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