MNPによる番号を受け渡しての解約方法と言うのは、かなり広く世間に広がってきています。MNPによる転入手続きによる得点なども多く、もはや一つのキャリアでずっと契約し続けるメリットと言うのは、あまりないのが現状と言えます。
しかし、なんとなくMNPしようと思いつき、手続きを開始してしまうと「落とし穴」にはまってしまい、余計なお金が発生することが考えられます。
今回はその点につきまして解説していたいと思います。
MNPとは
MNPとはそもそも何なのでしょうか。
簡単に説明していきます。
MNPはモバイルナンバーポータビリティの訳で、キャリアであるdocomoやauなどを乗り換える際に電話番号を変更せずとも乗り換えることが可能になるサービスです。
一時期は、キャリアを乗り換えることで特典が多数ついてきて、端末をほぼ無料で簡単に手に入れることができ、そうして手に入れた端末を売りさばくことによりただいな利益を得るという方法も行われていました。現在では、そのようないきすぎな特典は排除され(もちろん特典はあるのですが)ています。
他社から自社に契約してくれるというのはキャリアにとっては、とてもうれしいことですので今後も乗り換えに関するおいしい情報は出てくるかと思いますが、契約している会社を解約、MNPする際には「落とし穴」が存在します。
格安SIMを提供するMVNOの出現により、今後ますますMNPによる解約手続きは多くなってくるかと思います。
そのため、今回の記事で、MNPによる解約手続きの注意点をまとめたいと思います。
MNPの注意点|更新月
大手キャリアでるドコモ、ソフトバンク、auではたいてい「2年縛り」として顧客を手放さないシステムが出来上がっています。
これは、2年に一回訪れる更新月に解約しないと違約金が発生するというシステム。詳しく説明すると、各キャリアによって、2年縛りでしばられるシステムには若干の相違点がありますが、普通に携帯電話として活用している限りおそらくこの縛りには適用している可能性が高いです。
更新月は、電話でも店頭でもネットでも確認できるサービスがありますのでご確認ください。
この更新月に解約の手続きを踏まなければ、違約金として9,975円のお金が発生します。
もし、格安SIMへ転入しようとしているならば、なおさら余計なお金が発生するのは防ぎたいところですよね。
更新月はよく確認して解約の手続きを踏むのがよいでしょう。
MNPの注意点|プラン料金
これは、解約したからと言ってその月に使用した通信料金は白紙にならないということです。
これは各キャリアによって異なるのですが、解約した月は解約した日が何日であっても契約していたプランのその月分の料金は支払わなければいけなくなるというのが普通です。
auの場合は、月の初めである1日に解約した場合はその月の料金は請求されないなどのサービスがあります。
しかし、これも諸説あり、できるのならばお近くの店に足を運び確認した方がいいかと思います。
各キャリアで最善の解約のタイミングがあるかと思いますので確認が必要です。
MNPの注意点|割引きの停止
解約した月は割引などのオプションが通用しないというのが一般的です。
auの場合は、家族割として家族間の通話料金が無料になるサービスがあるのですが、解約した月にはその割引は適応外になります。
これも各キャリアや契約しているプランによって変動がありますので確認しておいて法がいいでしょう。
MNPの注意点|新たな契約先のプラン料金
これは格安SIMを提供しているMVNOでは、初月契約料金は無料としている業者が多いのですが、中には初月から請求される場合もあります。
解約先のプラン料金と合わせて2重の契約料金が発生する場合があることを頭に入れておきましょう。
こういったことを考えると月末に解約して月をまたぐようにして新たな契約先と契約するのが最善となるパターンも考えられますが、これにも注意が必要な部分があります。以下に続く5番目に記述します。
MNPの注意点|解約はMNP予約番号を発行したタイミングではない
MNPによる転出を申し出て、予約番号を発行した際に「これでおさらば!」と思うかもしれませんが実際に解約の手続きが処理されるのは新たな契約先でMNPによる転入手続きが完了してからとなります。
MNP予約番号は手続きを開始してから14日間有効になります。
多くの場合、MNPによる転入をする場合は「予約番号が4日以上だったり10日以上有効なものを使用してください」と注意が出ています。
これはどういうことかというと、MNPによる転入は何日間か手続きに日数が必要ということです。
そのため、月末ギリギリに「あ!やべ!今月更新月だった!」と思い立ちバタバタとMNPによる手続きを行うと、実際に解約の手続きが終了したのが更新月ではなかった・・・という「落とし穴」にはまる可能性があります。
私が実際に転入手続きを行ってから、それが受理されるまでは1日かかりました。
そして、新たな契約先と契約されたのが3日後でした。
これはSIMカードを輸送する場合などによるタイムラグなどがあるため、契約される日に若干の空きがあるのですね。
MNPの転入手続き自体は1日で完了しましたので、けっこう迅速な対応でした。
手続きをお願いしている人が多かった場合など、この手続きに要する日数は多くなりますので、注意が必要です。
以上のような点から、MNPで余計なお金がかからないように注意が必要です。
しかし、こういった落とし穴を回避しても、どうしてもかかってしまう料金があります。
それがMNP転出料金と新規契約事務手数料です。転出には2,100円かかり、新規契約には3,150円かかります。
なかなかお金がかかるものですよね。
そのため、転入先は契約料金が初月無料と言うサービスを展開している場合が多いのですね。
また、キャリアを解約した場合は、使用していた端末代金もおそらく分割して支払っていたと思いますので、そちらも支払いが終わるまで引き続き料金が発生します。
この端末代に関する割引サービスと言うのは、解約してからも適用される場合が多いようですが、割り引かれない場合、16GBのiPhone6を例に出すと月々の負担が3,015円になります。64GBのiPhone6で割引を受けないと月々の負担が3,555円になります。
以下に、MNPに関してかかる可能性のある料金と、実際にかかる料金を合わせて表にしていますのでご参考にしてください。
2年縛り違約金 | 9,975円 |
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MNP転出手数料 | 2,100円 |
新規契約事務手数料 | 3,150円 |
端末代金の残り | 例)16GBのiPhone6の場合 3,015円×残りの月数 64GBのiPhone6の場合 3,555円×残りの月数 |
解約付きのプラン料金 | これは契約していた会社によります。 全額負担の場合もあれば日割りの場合もあれば、 解約した日によっては0円になる場合も・・・。 |
新規契約のプラン料金 | これも契約する会社によります。 格安SIMも提供するMVNOでは 初月無料になる場合が多いです。 |
計画的に行動し、余計なお金はかからない対策を練りましょう!