MCバトルの大会でも注目を集めるフリースタイルのラップバトル。

音楽の一端で、あくまでも文化系。

体育会系のバトルとはひと味違い、言葉の海に節や韻をつけることによって相手を言い負かします。

そんな漠然とした内容は知っているかもしれませんが・・・あなたはフリースタイルラップについてよく知っていますか?

 

 

 
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フリースタイルラップバトルが流行しているようです。

きっかけはAbemaTVで放送されている音楽番組「フリースタイルダンジョン」のヒットで、ネットでの拡散によりTVコマーシャル等でその影響を受けたものが少しずつ目にされるようになり、今ではバラエティやドラマにおいてまでもフリースタイルラップバトルが取り入れられています。

 

例えば、「ウチの夫は仕事ができない」では、主婦役のイモトが町のフリースタイルラップバトル大会に出場するシーンがあったり、

「世にも奇妙な物語」では、周囲への不平不満や息子への愛をフリースタイルラップでぶつける母親役を中山美穂が演じました。

 

ここまで色々目にするということであれば、一般の認知度も相当高くなってきているとは思います。

しかし、流行の波に飲まれる前に、フリースタイルラップバトルについて間違った理解をしないために、またフリースタイルラップバトルについてより理解を深めるために、是非知っておいて欲しいことがあります。

 

 

おさえておきたいこと―――そもそも「フリースタイルラップバトル」とは何か?

フリースタイルラップバトルとは、フリースタイル(ここでは即興の意)のラップで1対1のバトルをすることです。

勝敗のポイントは、ラップで言いたい事をいかに言い切るかということ。

早い話「口喧嘩」と言ってもいいかもしれません。

とにかくラップで相手を格好よく言い負かすことのできる人が、バトルに強い人と言えます。

 

 

では「ラップ」とは何か?

ラップとは、音楽に合わせてリズミカルに喋るような歌唱法のことを指します。

ラップを魅力的なものにするポイントは、リリック・ライム・フロウの3つです。

 

まずリリック。

リリックとは「詩」のことであり、ラップの内容そのものです。

当然ですが制限はなく、どんなリリックを述べようとも原則自由ではありますが、ことフリースタイルラップバトルにおいては、いかにして対戦相手をこき下ろし、自分を格好よく見せるようなリリックにすることができるかが重要です。

 

次にライム。

ライムとは「韻」のことです。

リリックの節目毎に母音を揃えてリズムを生み出すことを指し、その行為を「韻を踏む」と呼びます。

韻はできるだけ多く長く踏むのが良いとされていますが、フリースタイルラップバトルのような即興の場において韻を踏むのは相当難しく、ラッパーのスキルを見極める大きなポイントのひとつとされています。

 

最後にフロウ。

フロウは「節」のことです。

ラップは本来淡々と聞こえる言葉の海です。

言葉をひたすら紡ぐ本来淡々と聴こえるラップに「節」をつけることで彩りが加わります。

これが全てとは言えませんが、ラップを魅力的なものとするには決して軽視できないものです。

 

 

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以上がラップそのものについてを述べたものですが、文化的な観点から見た時、ラップとは「ヒップホップ」を構成する要素のひとつであるということについても、もし知らないようであれば知っておいて欲しいです。

 

ヒップホップを構成する要素は4つ(ヒップホップ四大要素)。

  1. ラップ
  2. DJ
  3. ブレイクダンス
  4. グラフィティアート

この4つをもってヒップホップという文化が構成されています。

 

 

これは、1970年代の荒廃したニューヨークのスラム街において、暴力以外の方法で争いごとに決着をつける手段として、若者たちの間で瞬く間に流行していきました。

中でもラップは、言葉と態度で直接的に感情を表現するために、聴衆へわかりやすく伝えることのできる手法として、現在までに様々な革新がなされています。

 

 

因みに「ラップ」以外の要素は?

まずDJは、左右に並べたターンテーブル(レコードプレイヤー)にレコードをセットし、それらを交互に(あるいは同時に)再生してBGMとする役割のことです。

既存のレコードの中から印象的なフレーズを探し出すセンス、それらを2台のターンテーブルを使って好きなようにアレンジしてプレイし続けるスキルが問われます。

再生中のレコードを手で押さえて前後に揺すって変わった音を出す「スクラッチ」は、DJの手により生み出されました。

 

次にブレイクダンスは、見た目が派手で大きな回転や挑発的な動きに特化したダンスをすることです。

 

最後にグラフィティアートとは、街中の壁をキャンパスに見立ててスプレー缶を使って絵を描くことです。

公共物に対して無断で絵を描くため、当然ながら当初は犯罪行為として問題視されましたが、同時に絵柄の斬新さや絵が主張するものに世界的な注目を浴びました。

 

 

まとめ

ラップとは、ヒップホップという文化体系の中にあるひとつの要素であり、暴力以外の方法で争いごとに決着をつける新たな手法として誕生したものです。

ヒップホップは、その画期的な手法が評価され、海を越えて世界中に広まり、音楽ジャンルのひとつとして大衆に認知されました。

ヒップホップが誕生してから40年以上経った今。

 
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その構成要素のひとつであるラップ、特にフリースタイルラップバトルにクローズアップしたものが、改めて現代の日本において流行しています。