最近では、シェアするという考え方が非常に流行してきています。
日本でも徐々に定着していますね?
例えば、コンピューターで言うと、特にFacebookやTwitterでは気に入った記事を他の人にも読んでもらいたい際に、「シェア」や「リツイート」と言った機能を使うことによって自分以外にも発信することが出来ます。
また、クラウドワーキングが可能となった今ではインターネットを利用してファイルなどの共有も容易に出来るようになりました。
クラウドファンドのような、賛同者によって一つのプロジェクトを金銭的に支援するサービスも浸透してきました。
実生活ですと、シェアハウスが流行しています。
このように、過去の日本では考えられなかったサービスなども最近では注目を浴びてきています。
アメリカと日本におけるシェア
アメリカでは、子供を育てる上で「他の子とは違うことをしなさい」と教わり個性をとても大事にします。
対して日本では、「周りに迷惑を掛けないように同じように過ごしなさい」と言われて協調性を大事にします。
そのような国民性であるのに、面白いもので日本人はあまり仕事におけるサービスや商品などの仕組みをオープンにしないことが多いです。
対してアメリカでは、特にコンピューターの世界では早くからオープンソース公開して、みんなで作りあげる仕組みが多いのが特徴です。
インターネットで調べ物をしていると、一度は必ず目にするwikipediaですが、あれも代表的なシェア情報サイトです。
「より多くの人が関わることによって物事は正しい方向へ収束する。」という現象を最大限に利用した仕組みです。
アメリカでは、年齢やバイトという雇用形態を気にしない文化があります。
自分がどのように行きたいかを第一に考えます。
サーフィンをする時間が大切ならば、最大限サーフィンをするためにバイトで生活を工面します。
その目的を共通して持っている人同士で、家をシェアしています。
目的をはっきりさせ、それを実現するならばシェアをいとわないというのがアメリカの思想なのです。
非常に合理的ですね。
日本は個人の目的よりも、周囲の空気を大事にする風潮があります。
自分の仕事が終わっても、周囲が残業していたら帰りずらい気持ちになり、無駄に残業をしたことはありませんか?
アメリカは、仕事は仕事と割り切り、空気を尊重して自分の仕事が終わっているのに帰らないということはしません。
仕事が終わったらプライベートであり、あくまでも仕事はプライベートを充実させる手段の一つなのです。
こうした意識の違いが、「シェア」という思想にも影響を与えているのかもしれません。
しかし、かつては日本でもシェア精神というものが存在しました。
よく時代劇や昔のドラマで登場するような、近所の家庭同士で余ったご飯のおかずを上げたり調味料の貸し借りなどです。
昔はよく、公共の場で騒ぐ子供を全く見ず知らずのおじさんやおばさんが怒ったものです。
古くはこのようにシェアしてみんなで生活する文化はあったのです。
日本古来の特徴的なシェアの思想かもしれません。
しかし、いつからかそのような文化は消滅し最近では他人のことは知らん振りという場面が非常に増えています。
人や社会が変わった?
インターネットやビジネスの分野では、シェアするという行為のメリットが自然にいきわたり、今では当たり前のように利用されています。
しかし、実生活では他人の世話など無関心という具合です。
最近では、他人へ注意すると何をされるかわからない時代になったのも事実です。
俗にい言うモンスターペアレントやクレイマーなどといった、一方的な自己中心的な考え方の人が増えたためだと考えられます。
元をたどれば、金銭的でったり精神的な余裕がないことに起因するのでしょう。
よくわかる事例として、大小関係無く会社を経営しているような経営者は使えるお金が多く、自分以外の人にもご馳走したりして楽しませることが好きな人が多いです。
そういう人は面倒見がよく、自然と人が集まります。
やはり金銭的な余裕から精神的な余裕へとつながり他人を面倒見る余裕へと繋がるのでしょう。
シェアにおける逆転現象
最近では、そのような余裕の無さからあえてシェアする動きが見えるのも特徴的です。
シェアするということは、自分一人ではないので、例えば一人当たりに必要な時間も減りますし、必要な経費も減ることがメリットとして上げられます。
最近ではミニマリストという考え方で活動する人が増えています。
無駄なものは極力必要とせずに、特に必要なもの以外はシェアして済まそうという考え方です。
今ではこのシェアという考え方の普及によって、日々生活する上での経費を必要最小限に抑えることが出来る世の中になりました。
そして昔より国民一人一人やりたいことが実現しやすい土壌が出来つつあります。
このシェアという考え方を最大限に活用することによって、新しい生活が切り開かれるかもしれません。
みなさんも自分で何か得意なものを発信してシェアしてみてはいかがでしょうか?