格安SIMが流行っていますが、そのデメリットに関してきちんと理解しておきたいところです。今回はそのデメリットを総まとめしました。
今後改善が期待できる項目もありますが、現状は今回列挙するデメリットが付きまとうということを理解してください。
格安SIM注意点1:MNPで申し込むと数日間使えないこともある
まずは、これを絶対に理解しておいてください。仕事などで使用している場合は半端ない影響をもたらします。
MNPは簡単に言うと、携帯電話の契約を行っている会社を乗り換えても電話番号を引き継げるというサービスですね。
このMNPを利用して乗り換えない場合でも、格安SIMの場合は十店舗で契約を行わない場合が多いため、郵送でSIMカードが送られてくる可能性が高いです。
その場合、最短でも1日や2日は携帯電話を使用できないということは理解しておかなければいけません。
MNPの場合は、それに加えて転入の手続きが加わるため、遅れる場合があるということですね。
その中でも、店頭で即日MNPが可能な店舗もあります。
自分がどうしたいか、こういう状況はまずいというのを整理し、よく下調べを行って契約をしなければいけないということです。
今までは、auやソフトバンク、docomoの店舗に行けば全て済み、その場からすぐに新たな携帯電話を使用できるという形だったため、非常に不便に思う人も多いでしょう。
格安SIM注意点2:店頭でのサポートが受けにくい
これは上記の項目とリンクしています。
格安SIMに参入するということはキャリアからの卒業を意味しますので、店頭での手厚いサービスは受けられないと考えておいた方がいいです。
今後は改善される面もあるかもしれませんが、現状では基本的にインターネット上でのやり取りになります。
格安SIM注意点3:キャリアメール
これもキャリアを卒業するうえで大きな弊害になります。
格安SIMを提供する業者の中でも独自のメールアドレスを提供している業者はあるのですが、キャリアで使用していたアドレスは基本的に使用できなくなります。
lineなどのメッセージアプリの普及が進んでいますので、キャリアメールを使用している人は少なくなったのではないかなあと思いますが、重要な連絡などをしている人にとっては大きな壁になるかもしれません。
今でも、アプリなどの認証はキャリアメールで行わなければいけない・・・などの弊害が生じたりします。
徐々に改善の方向にむかってのは確実ですが、不便が生じる場合があるということを頭に入れておいた方がいいでしょう。
格安SIM注意点4:キャリアによる端末価格の割引を受けられない
多くの場合、キャリアでは端末を購入する際に割引をするシステムがあります。
普通に購入したら7万円以上するiPhoneシリーズでも24か月で支払いをすることで、実質0円で購入することもできます。
その点、格安SIMは端末代に対して割引などが基本的にありません。
それでもなお、安いものを購入したり、新しく始まったSIMフリー化のサービスなどを上手く行えば、端末代を背負ったとしても安く済みます。
やりようですね。
格安SIM注意点5:自分でSIMを差し込んで設定をする必要がある
実店舗でのサービスが受けられない場合が多いため、おのずとこうした細かな部分も自分で行う必要性が出ていきます。
SIMカードをスマートフォンに差し込むなんて恐れ多い・・・なんていう人もいるかもしれませんね。
ただ、これはインターネットが普及した今となっては、ネット上にどうやったらよいか記載されていますし、そんなに困難なことではないかと思います。
ただ、厄介だなあと感じる人もいるかもしれません。
やってみればすぐ終わるものなのですが・・・
格安SIM注意点6:セルスタンバイの問題が起こる場合がある
格安SIMでは、通話やSMS(ショートメッセージ)を送れない「データ通信」のみのSIMカードがあります。
それのプランに契約した場合、データ通信が利用できているのにアンテナピクト(アンテナのマーク)が出ず「圏外」と表示されることがあり、それが原因で端末が電波を探す状況になり、バッテリーが早く消耗するという事態が起こる場合があります。
これは電話回線を使用しないために起こるもので、端末によっても違います。
回避するためには数百円を加算して「SMS機能付き」のプランに加入するか、回避できる端末を調べて購入するかのどちらかになります。
格安SIM注意点7:通話に弱くなる
現在キャリアはだいたい2700円の基本使用料と引き換えに通話無料のプランを展開しています。
格安SIMは基本的に通話を無制限に許容しているプランは展開していません。
そのため、IP電話などのアプリを使用して安く抑えたり、通常の半額で通話ができるアプリを展開している業者を選択したりと工夫が必要です。
徐々にY!mobileなどを始め、条件をつけたうえで通話に強いプランを展開している業者も増えてきています。
ただ、キャリアのようにとりあえずこの金額払えば何でもかんでも通話はし放題・・・なんていう何も考えなくてもいいようなプランはなかなかお目にかかれません。
何かの条件を飲んでその範囲で通話をし放題ということを理解して使用することが必要になってきます。
格安SIM注意点8:規制が強い
これは格安SIMが安い大きな理由ですね。
一般的に通信が最も混雑する時間帯である昼時は、速度が著しく低下したりという場合があります。
高速でデータ通信を行いたい場合に備えて、普段は節約して低速データ通信をしたりと、工夫も必要になってきます。
混雑して回線が遅くなってしまう場合、キャリア回線だと数Mbpsの速度でとどまるのですが、格安SIMだと500kbpsほどしか出ないなんてこともあるのです。
この差に大きなストレスを感じるユーザーも少なくないと思います。
格安SIM注意点9:おサイフケータイ
これも、格安SIMにはついて回ります。
ドコモの「docomo ID」を持っていれば、使用できる機能もあるのですが、おサイフケータイのサービス「iD」など、使えないサービスもあります。
QUICPay、楽天Edyなどは問題なく使える場合が多いそうです。
これも使用したい場合はその環境によって変わりますので、入念なリサーチが必要になっていきます。
ただしHuaweiやASUSなど、FeliCaに対応していないスマホだったら、使用できないのは当然。
端末側にも注意が必要です。
格安SIM注意10:テザリング
ドコモのAndroid端末の場合、テザリングが使えるのは「ドコモと契約したSIM」のみになっているため、注意が必要です。
SIMフリーを購入して使用する場合などは、その端末がデザリング出来る端末ならば問題ありません。
これも環境によって異なるため、注意が必要になります。
格安SIM注意点11:クレジットカードが必要な場合が多い
口座引き落としで契約してくれる業者は本当に少ないです。
基本的にクレジットカードでの支払いになりますので、持っていないという方にはさらにめんどくさくなってしまう壁になるかもしれません。
格安SIM注意点12:時にキャリアの方が安い
これはかなり上級者になりますが、キャリアでの様々なサービスを利用して、期間限定などの割引を提供している際に申し込んだりすれば、安定した回線、通話し放題、店頭サービス有りというキャリアが提供するすべてのサービスを受けながらも、格安SIMよりも安く契約できることがあるのです。
しかし、そこまで調べられる人ならば格安SIMに参入するのは正直余裕です。笑
初級が普通にキャリアと契約
中級が格安SIMと契約
中の上級が格安SIMでの効率的な業者さがし&キャリアなどのガラケーで通話し放題の環境を手に入れる
上級がキャリアなのに格安で契約
っていう感じでしょうか。格安SIMもキャリアも含めて何が自分に最適かを割り出し、選択の幅を大いに広げられるように情報を得たいものですね。
以上が格安SIMのデメリット12選。
きちんと理解を深めて、損のない選択を行ってください!