「日本人は貯金をしたがる」傾向にあります。
さて、みなさんは貯金はしてますでしょうか?
もしくはいくらまで貯金したいですか?
何のために貯金しますか?
この質問にすべて具体的に答えられる人は、いったいどれくらいいるのでしょうか?
日本人は比較的無意味に貯金をしたがる傾向にありますね。
貯金だけではありません。
日本人は貯金だけでなく生命保険の加入率も非常に高いです。
ケガや病気の予防をする人が少なく、怪我や病気をしたあとの費用の心配をする人が多いなんて非常に面白い民族ですね。
日本人はそういった意味でも非常にマイナス志向な人種だと考えられます。
要するに日々の積み重ねより、目先の簡単な安心だけをすぐに求めたがるのです。
貯金をするタイミング
日本では高校や大学を卒業すると就職をして会社に勤めます。
最初は学生気分が抜けきらずに、給料だけしっかり受け取るので特に若い男性は浪費しがちです。
結婚するまで貯金ゼロなんて方も実は珍しくありませんね。
誰しもが通った道なので、心当たりがあるのではないでしょうか?
では、一体いつから貯金を始めるのでしょうか?
若い男性が貯金をするタイミングは、結婚して守る家族が出来たときというのが一番オーソドックスなタイミングと言えます。
もしくは結婚して、奥さんがうるさいから給料は管理してもらって奥さんが勝手に貯金しているというのが一般的なのかもしれません。
生活の巡りを良くし、将来を見据えるという上で、貯金を売るということはとても良いことだと思います。
しかし、それに固執してしまうのは極めて守りの考え方です。
サラリーマンで勤め上げる場合、将来的に会社役員まで上り詰めたりしない限りは、生涯年収は基本的に変わりません。
その結果、どうなるでしょうか。
生涯年収は変わらないため、結果的にいかに浪費しないかという考え方になります。
如何に浪費しないかゲームが始まるのです。
これは実につまらない生活が待っていると言えます。
漫画の話になりますが、カイジはたまった借金を返済するため、浪費をしないで40歳までコツコツ借金を返済する生活を余儀なくされました。
しかし、その生活があまりにも絶望的につまらなさすぎるために、命を懸けて大金を得るギャンブルに手を出してしまいます。
如何に浪費をしない生活をするかという考えが、いかにつまらないかを物語っているように見えてきます。
お金持ちのサイクル
よく「お金は寂しがり屋だからお金持ちのところへ集まる」と言うものですが、これは事実かもしれません。
お金持ちの方々は自然とお金を次に繋がる場所や物や投資に使っています。
面白いもので中小企業の社長さんが行く飲み屋さんには、必ず似たような業界の方や同じような身分の方が自然と集まってきます。
そして、皆さん決まってお金を気にせず気持ち良くその場を楽しんでいきます。
飲み屋で商談や営業が成立するなんてこともよく見かけます。
最近ではコンプライアンス遵守という方針で、会社の顧客への接待営業や個人的な交流は避けるように指導されることが多々ありますが、それを素直に守っているようでは、自分の知らないところで大きな案件が目の前を通り過ぎて、他のライバル会社へとられてしまっていることがあります。
お金は確かに大事ですが、人や機会に投資すること、お金を回すことが重要なのです。
将来のために貯蓄?
定年退職を経て、70歳80歳と歳を重ねた方々の間でよく耳にする言葉が「将来のために貯金する」です。
一体いつまで貯金するのでしょうか?
実は、貯金を使い切らずに亡くなっていく方々が、非常に多いのが日本の大きな特徴です。
要するに、歳をいくら重ねても将来に対して自信がなく、不安であるために将来起きるのではないかという保険料としてお金を貯金をするのです。
老後は老後で、大病になったらどうしよう、災害に合ったらどうしよう・・・などと不安が不安を呼び、さらにたくわえを増やそうとするのです。
会社の経営者の方などは、面白いものでそのような考え方は決して多くはないのが特徴的です。
最近では余裕がある会社でないとその投資額は少ないですが、基本的には人(従業員)に投資(教育)しますし、顧客にも投資(接待)をして更なる発展を促そうとします。
彼らはそうすることで事業がさらに大きくなり、さらなる利益が得られることを知っているのです。
そして、その自信があるため、あまりお金に糸目をつけず突き進みます。
その結果、人を惹き付けるのです。
人がひきつけられる・・・つまり周囲の人は動かされるのです。
こうなれば、成功する確率がアップしく咲き来るが出来上がるのです。
いかがだったでしょうか?
お金は確かに生きていく上で大事なものです。
しかし、お金自体には実はそれほど価値はなく「信用」や「信頼」にお金が付いてくるということがわかったのではないでしょうか?
日本人は元来から将来の万万が一のために蓄えをしたりする人種です。
これからはコンピューターやクラウドサービスの発展によって一人でも仕事が安易に出来る時代へと突入しました。
これからはさらに経費圧縮のためにサラリーマンが生きにくい時代が来ることでしょう。
そのときに、困らないためにも今から自分に自信と価値をつけてお金に困らないために「信頼」や「信用」を身に着けていきましょう。