中国語と一言に言っても、いろいろな種類があるのをご存知でしょうか。

一般的に日本人が中国語を学ぼうと思ったら、「中国普通話」と呼ばれる北京で使われているような言葉を指します。

 

 

 
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中国全土で基本的に通じるもので、拼音と呼ばれるアルファベット表記で発音が表されます。

台湾もほとんど同じ「國語」と呼ばれる言葉を学校で習いますが、台湾では注音と呼ばれる独特の発音表記があり、一般的に中国大陸の人には全くわからないものです(台湾の方は逆に拼音が分からない人が多いです)。

 

しかし、台湾の方も中国の方も普通話、國語での会話は可能で、漢字も「簡体字」「繁体字」と呼ばれる別の表記体系ですが、お互いになんとなく分かるそうです。

ここで落とし穴があります。

我々日本人が仮に中国の普通話で中国語を拼音と簡体字で学んだ場合、繁体字を見ても分からないことがほとんどです。

繁体字は日本語の漢字に近いですが、全てが同じわけではありませんし、簡体字とは似ても似つかない文字があります。

 

「書けなくてもいいから、話せるようになりたい。」と思ってどちらかの中国語を学んだとします。

先ほど、会話は可能と書きましたが、これは「意思疎通が可能」という意味で、使われる言葉や文法、発音は微妙に違います。

食べ物の名前でいうと、トマトと卵の炒め物は普通話では「西紅柿炒蛋」ですが、台湾華語では「番茄炒蛋」となります。

もちろん、どちらで言っても伝わりますし、中国でも地域によっては台湾の言い方と同じ言い方をしていると思います。

また、テイクアウトを意味する「打包(普通話)」「帯走(普通話)」「外帯(台湾華語)」も地域によって違うようです。

これもどれを使っても伝わるのですが、一般的な表現となると上記のように分かれます。
 

そして、一番外国人を悩ますのが先ほど紹介した「拼音」と「注音」です。

何が問題なのかというと、携帯やパソコンの入力です。

 

 

いくつかの入力方法があり、中華圏の人は普段自分が用いている入力方法以外の方法はさっぱりです。

日本人もローマ字入力に慣れている人はかな入力が苦手だったりしますよね。

それは中国語の場合も同じです。

 

じゃあ何が問題なのかというと、台湾においては「注音入力」がメインだということです。

拼音入力もできないわけではありません。

なので、拼音が完璧な人の場合、なんの問題も起こらないでしょう。

ですが、一度でも中国語を学んだことがある人にはご理解いただけると思いますが、中国語が母語かネイティブレベルでない限り、外国人が拼音を間違えないことはあり得ません。

よって、台湾で拼音入力に慣れている人が拼音が分からなくて「この文字の拼音は何か」を聞いても台湾の人は分かりません。

自力で調べるか漢字を書いて台湾の人に注音を書いてもらって入力するしかありません。

逆に注音に慣れている人が簡体字の入力を拼音でする場合「注音のこれは拼音では何か。」を調べるか人に聞く必要があります。

 

 

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長々となぜこんなことを書いたのかというと、私は中国語を拼音で習い、拼音の入力に慣れているにもかかわらず、台湾で生活してみたいという気持ちが近年芽生えてこの壁にぶち当たったからです。

音の表記の問題だけでなく、中国普通話では別に普通の表現が、台湾では「ちょっと失礼」になることもあるようです。

私は何も知らず、考えようともせずに中国語の世界に足を踏み入れてしまいましたが、もし、これから中国語を学んでみようと思っている人はぜひ、「どこで、誰を相手に中国語を使うのか」を意識してから学習を始めてもらいたいと思います。

そうでなければ私のように拼音と注音に翻弄され、二度手間になってしまいます。

 

負け惜しみではありませんが、どちらも学ぶことでどちらにも中国語の質問ができるというメリットはあるのですが(ただし、中国大陸出身者がいる前で台湾の方に中国語の質問をすると答えてもらえないことが多いです)。

どちらもちょっと勉強した私が、勉強のしやすさという点でいうと、台湾華語の方が日本人には勉強しやすい気がします。

理由は拼音でいう「ang」と「an」、「eng」「en」の発音を中国普通話では明確に区別しますが、

台湾華語では人によっては区別しないということと、日本人母語話者が苦労する「zhi」「chi」「shi」「ri」の舌を巻くようにしてする発音を台湾では舌を巻かずに発音する人がいるという点です。

 

つまり、日本人が普通話を使う人から「悪い、下手」と思われる発音を台湾でしても「まあ、そういう発音の人もいるから」と思ってもらえるのです。
ただ、声調と呼ばれるアクセントの型は台湾でもしっかりしないと意味が伝わりません。

これも日本には4つもないため、日本人が苦労するものです。

 

しかし、台湾の人は日本人とのコミュニケーションに慣れており、中国大陸の人よりも日本人のブロークンな中国語に慣れていると思われます。

なので、私のように「なんだか大陸に近い中国語だけど発音はめちゃくちゃ」な人でも中国語を台湾で使うと数秒考え込んでから反応が帰ってきます。

数秒考え込まれないように精進したいと思います。

これから中国語を勉強しようという人に少しでも参考になれば幸いです。

 
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