結婚式は、女性が一生のうちで最もきれいになれる瞬間です。
チャペルで真っ白なウエディングドレスを着るのも素敵ですが、荘厳な雰囲気の和装での人前式も憧れちゃいますよね。
少し前まではウエディングドレスにカクテルドレスといっった洋装での式や披露宴が圧倒的な人気でしたが、現在はまた和装ならではの厳かさや華やかさなどが人気を呼んでいます。
しかし、和装のときの花嫁さんってどんな髪型をすれば良いのでしょうか?みんなカツラをかぶらなければならないのでしょうか?
ここでは私が自分の結婚式をする時に感じたそんな疑問から、美容師さんやウエディングプランナーさんから学んだ和装のヘアスタイルと使えるヘア小物についてご紹介します。
和装ヘアスタイルのルール
洋装に比べると堅いイメージの和装ですが、ヘアスタイルに決まりはあるのでしょうか?
実は20~30年前までは、伝統的に花嫁衣装に合わせた髪型やカツラのスタイルが決まっていました。
時代劇や歴史ドラマなどでもよく目にするいわゆる「日本髪」ですね。
しかし現在は、着物のデザインや柄も多様化していて、ヘアスタイルにも堅苦しいルールなどはなく、さまざまな楽しみ方ができるようになってきました。
さらに最近では定番のアップスタイルに加え、編み込みや花冠などを利用したダウンスタイルも人気となっています。
人気の和装ヘアアレンジ
1.文金高島田
白無垢や色打掛を着るときの代表的な髪型で、テレビなどで見たことのある人も多いと思います。
古典的なイメージがありますが、今はかんざしや髪飾りも現代風のかわいらしいデザインや色柄のものも多く、華やかな雰囲気を出すことができます。
髪の長い人は全て地毛で結い上げることもできますが、お色直しなどのことも考えてカツラで代用する人も多いです。
ボリューム感や色合いなどさまざまなカツラがありますので、自分に合ったものを選ぶことができます。
2.綿帽子
花嫁の頭をすっぽりと覆う、絹でできた白い帽子のような髪飾りのことで、白無垢での挙式の際に着けることが多いです。
洋装での式の際に身につけるウェディングベールと同じように「挙式終了後までは新郎以外に顔を見られてはいけない」という意味があるそうです。
上品で初々しく、奥ゆかしい雰囲気になりますし、高さが強調されるため新郎と身長差があってもバランスを取ることができます。
なお、赤い綿帽子で「赤帽子」と呼ばれるものもあります。
3.角隠し
角を隠し、その家の従順に従うという意味があります。
こちらも帽子のようにかぶるものですが、綿帽子とは形が違い、帯状になっていて、顔が隠れることはありません。
そのため、綿帽子よりもはっきりとしてキリッとした印象になります。
文金高島田を結った髪の上にかぶるもので、白無垢、色打掛のどちらにでも着用できます。
4.洋髪
最近最も増えてきているのがこのタイプです。
和装に洋髪をあわせるというスタイルで、アップスタイルが主流ではありますがダウンスタイルを楽しむ方も増えてきています。
髪型によって、スタイリッシュな雰囲気にしたり和装の硬さを抑えてふんわりとやわらかい印象にしたりと、好みに合ったスタイルを自由に作りあげることができます。
和装の髪型におすすめのヘア小物
1.かんざし、べっ甲、くしなど
何と言っても、和装にぴったりの髪飾りです。
文金高島田のカツラなどではもともとかんざしに付いているものも多いですが、さらに足して華やかにすることもできます。
シンプルなものから派手な装飾のものまでさまざまあります。
2.生花
洋装ヘアアレンジでも人気の生花は、和装のヘアスタイルにもぴったりです。
大きな花を付けるとクラシカルで華やかな雰囲気になり、小さな花をたくさん付けるとやさしくかわいらしい雰囲気になります。
ブーケと同じ花でヘアを彩るのも素敵ですね。
3.花冠
ドレス姿に合わせる印象が強い花冠が、最近では和装にも合うと人気になっています。
編み込みなどを施した洋髪アップスタイルに付けるのもかわいいですし、ダウンスタイルに合わせるのも素敵です。
人とは少し違った個性的なスタイルをしてみたい人にはおすすめのヘア小物です。
いかがでしたでしょうか。
和装の髪型と言うと、日本髪というイメージが強いかもしれませんが、今は特にルールや決まりもなく、意外にもさまざまなヘアスタイルが楽しめるものです。
ヘア小物も、一昔前とは違ったタイプのものが多く出ていて、どれにしようか迷ってしまいますよね。
花嫁さんのイメージや着物、結婚式場の雰囲気なども考慮しながら、伝統的な髪型、個性的な髪型などいろんなスタイルを検討してみてください。
一生に一度の結婚式です。
髪型にもこだわって、忘れられない日にしてくださいね。